昨日のクリスマスはいかがお過ごしでしたか?
建部獣皮有効活用研究所には、クリスマスの夜に素敵なものが届きました。
11月に鞣し業者に依頼していた「鹿皮」が綺麗に鞣しあがって戻ってまいりました。
副代表が丁寧にした処理したおかげか、裏側も滑らかに均一になっています。
今回は染色なしのナチュラルカラーなので、鹿の白さがいい感じです。
触ってみるととても柔らかく、しっとりとした風合い。
革を握るとクタっとした優しい感触。
滑らかでとても肌触りが良いです。
大きめの個体でしたので、もう少し肉厚で硬さがあるのかと思いましたがそうでもないです。
このへんが猪革と鹿革の大きな違いですね。
軽さもあって滑らかなので、ディアスキンが高級手袋の原料として使われるのも納得です。
植物由来の鞣し原料を使用したラセッテー鞣しなので、自然な風合いで肌にも優しそうな感触が心地よいです。
香りは…今までの革とはちょっと違う不思議な香り。
なんて表現したらいいのか難しいのですが干し草っぽいというか植物系であんまりキツイ匂いではないです。
さて、無事に鞣しあがった革が届きましたので
年明けからは本格的な試作品づくりをしていきます。
染色可能なので少し染色テストもする予定ですが、せっかくなのでこのままの色で商品サンプルを作成したいですね。
というのも、現在鞣しに出しているのは鹿と猪合わせて8枚。
ブラウンやブラック、赤、青など他のカラーも依頼しているところでして、
他の革達が無事に鞣し上がって戻ってくるのが楽しみです。