「ジビエレザー」ちはいったいどんな革なのか皆さんご存知でしょうか?
そもそも「ジビエ」とはいったい何だろう?
と言う方にはまず「ジビエ」の説明からさせていただきます。
ジビエとは、フランス語のgibierで野生の生物の食肉を意味する言葉です。
つまり狩猟で得た天然の野生鳥獣を食肉としているもので、
ヨーロッパでは古くから発展してきた食文化なのですが、
フランスなどでは自分の領地で狩猟が出来ないと手に入らないため、
ジビエ料理はとても貴重なもので貴族の伝統料理として伝わっています。
ジビエについては大体お分かりいただけたでしょうか?
ここまで読んでおいただけたら、なんとなく察しがつくかもしれませんね。
そうです。
ジビエレザーとは、野生の動物の革のことです。
もう少し細かく説明すると、
狩猟によって捕獲され食肉として利用された
野生生物の皮を、レザー(革)として活用しているもののことです。
具体的な生き物は鹿や猪、熊などです。
家畜化された牛や豚とは違った質感で、
それぞれ独特の風合いや触り心地の違いなどがあります。
野山を駆け回る生き物ならではの頑丈さも兼ね備えているため、
ジビエ料理と同じく希少で高級なレザーです。
しかし、人の手で管理されていないため
個体差が激しく、また傷や穴が多いのも特徴。
沢山の均一化された商品として利用するのは難しいという側面もあります。
日本でも鹿や猪を初め、鳥獣害対策として捕獲された野生の生物が食肉として利用されていますが、
皮については様々な課題もあるため、
まだまだ廃棄処分されることが多いのが現状です。
建部獣皮有効活用研究所は
「いただいた命を大切につかわせていただく」
と言うコンセプトで活動しています。